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過去の薬物使用歴とアメリカ入国(1)_1137





法律ノート 第1137回 弁護士 鈴木淳司
Nov 26, 2018

過去の薬物使用歴とアメリカ入国(1)_1137

北カリフォルニアの大火事は、嵐の訪れによって一時的な落ち着きがもたらされましたが、今度は土砂崩れの被害が憂慮される事態になりました。災害は続いています。今年の冬は雨や雪が多いのでは、と期待を込めて人は語りますが、来年の夏の干ばつや火事はどうなるのか、すでに今から心配してしまいます。
さて、今回から新しくいただいている質問について皆さんと一緒に考えていきましょう。
いただいている質問をまとめると、「日本に在住する者です。学生時代にアメリカ(カリフォルニア州)に住んでいました。マリファナに関係するトラブルで警察沙汰となり、大学からビザはもう出せないと言われ、退学をして日本に戻ってきました。最近、カリフォルニア州ではマリファナが合法化された(される)というニュースを見たのですが、過去のマリファナに関する罪をなんとかして、もう一度アメリカで勉強したいという思いが強くなりました。なんとか、アメリカの学生ビザが再度発給されないでしょうか。」というものです。
今回の質問に関しては、色々詳細を聞いてみたいところがあるのですが、読者の方々と情報を共有するためにも、いくつかのシナリオを想定しながら考えていきましょう。
以前取り上げましたが、最初にカリフォルニア州でマリファナが合法化になったことについて、全体的な法律改正を見ていきましょう。

カリフォルニア州、マリファナ合法化の経緯

まず簡単な経緯ですが、2016年の11月の選挙の際に並行して投票される住民投票第64号(Prop 64)が賛成多数で承認されマリファナの合法化が決まりました。その前にも、1996年に医療用のマリファナは合法化されていたのですが、一般的な使用についても、2016年に合法化されたのです。
そして、マリファナ合法化の法律施行は、2018年1月1日となりました。Prop64を受けて、マリファナに関する州の法律、主に健康安全法(Health and Safety Code)が改正されたのです。マリファナ合法化といってももちろんフリースタイルに変更されたわけではなく、基本的に21歳以上でなければ使用できませんし、使用の場所も公では禁止されています。
頒布販売についても、制限されていますし、栽培についても緩和されましたが、まだ制限されています。

過去の有罪事件と事後救済

今回のマリファナに関する法改正に伴って、以前にマリファナに関する罪で有罪になった事件についても、事後的に救済されるようになりました。以前は、マリファナの所持、使用でも罪に問われ、有罪となったケースも多くあります。
これらの前科について法改正で事後的に合法になったわけですので、罪の再考慮がなされることになったのです。方法論としては、まだ公判が維持されているのであれば、起訴の再考慮を求め、有罪となってまだ裁判所の保護管轄下であれば、裁判所に罪の再考慮を求めることになります。
そして、すでに罪が確定し、罪に伴う条件をすべてクリアーしているような場合には、前科の再考慮、抹消を求めることが可能になりました。
基本的に、新たな法改正で罪とならなくなった、また罪が軽減される場合、裁判所に書面を付して申立を行います。検察官に異議がなければ申立は認められます。異議がある場合には、検察官はそれなりの異議を行うための証拠をもって、審理が行われることになります。
しかし、事実関係で争っても、法律そのものが改正されたのですから、検察側としてもなかなか争うことが大変になりそうです。ですので、マリファナに関する罪については、実際あまり検察官が争うということはありません。

前科の抹消が認められる可能性

今回質問されている方の事例の詳細がよくわかっていませんので、なんとも具体的なことは考えられないのですが、「警察沙汰」になったことが実際は有罪になったということであれば、その前科について、再考慮または抹消を州の裁判所に求めることは可能になります。本人の出廷がなくても、認められる可能性が高いので、チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。

カリフォルニア州法と連邦法は別

ただ、理解していただきたいのは、マリファナに関する罪については、カリフォルニア州内の動きであります。今回質問されている方も州の裁判所において、刑を言い渡され、あくまでもカリフォルニア州内で、刑が再考されることになります。そうすると、連邦の管轄である移民法に関しては、また違った考えが必要になります。ここから次回考えていきたいと思います。
もう冬なはずなのですが、まだ暖かい日もあります。雨が降れ、と願いながらまた一週間がんばっていきましょうね。
 


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米国での違反切符を無視して帰国(2)_1131

法律ノート 第1131回 弁護士 鈴木淳司
Oct. 14, 2018

 日本でも台風が暴れていましたが、今度は、フロリダ州でハリケーンが上陸し、かなりの被害をもたらしました。今年は異常気象が世界中で続いていますが、冬も雪や寒波なども深刻になるのでしょうか。皆さん、台風(タイフーン)とハリケーンの違いってご存知でしょうか。ついでにサイクロンも加えて調べてみてください。私は同じものだと思っていたのですが、定義が若干違うようですね。

米国の違反切符を無視して帰国(2)_1131

 さて、前回から考えてきた「以前学生としてアメリカに住んでいたころから、法律ノートを購読しています。現在は日本で仕事をしていますが、最近転職を考えていて、またアメリカに行きたいと考えています。しかし、アメリカにいるときに受け取ったスピード違反切符をずっと無視して放置した状態で日本に帰国してしまいました。このような場合ビザ取得に影響するのでしょうか。また違反切符についてどのように今から対応できるものでしょうか。」という質問を今回続けて考えていきましょう。

違反切符が事件化しているかを確認

 前回は、今回質問されている方のように、違反切符を放置してしまい、状況がわからないとしても、まず、覚えがあるのであれば、その違反切符や犯罪について、現状を確認する必要があるということを考えました。かりに、違反切符に関する記録が見つかった場合について、今回具体的な対応案について考えていきましょう。

 まず、今回質問されている方のように、本人が日本にいる場合には、違反切符が切られたと思われるアメリカの地域で弁護士を探すことが必要になると思います。法廷代理人がいれば、一応裁判所に出廷して、話をすることが可能です。刑事関係の事件は本人出廷が原則ですが、場合によっては、将来本人出廷をするということで、代理人のみによる出廷も可能になるかもしれません。

 とにかく、まず違反切符が不出頭で事件化しているかどうかを代理人に確かめてもらえば良いと思います。管轄の場所にもよりますが、確かめた時点で、反則金を支払えば済むようであれば、支払ってしまえばそのあとのトラブルが少ないと思います。

不出頭で事件化している場合

 かりに不出頭で事件化している場合には、まず、裁判所から不出頭という事実に対して召喚状が出ています。この召喚状は各機関に登録され、警察官に職務質問されて記録を確認される場合、またアメリカ入国のときに記録にある場合、その時点で拘束され公判に強制的に出廷させられます。

 召喚状がある場合には、代理人を選任し、出廷したうえで召喚状を失効させてもらわなければなりません。その後、どのような刑事事件になっているのか、単なる交通事件なのかどうかにもよりますが、裁判所の指示にしたがって事件処理をする必要があります。

 単なる飲酒運転や交通違反程度であれば、本人が出廷しなくても、代理人が事件を進行させ、判決まで至ることができます。しかし、通常の刑事事件では本人出廷が基本となります。そうすると、召喚状が失効した状態で、本人が出廷する必要がでてきます。まだ、この時点では、有罪にはなっていませんし、事件は進行している状況ですから、推定無罪ということになります。

 罰金刑で済みそうな事件であれば、召喚状が失効したことを確認してから、ビザやESTAなどを申請して、出廷処理をするのが良かろうと思います。罰金刑で済みそうにない、深刻な事件の場合には、最初から弁護士と相談して、どのように事件対応するのかを確認しておかないと、召喚状が失効したあとに本人出廷が可能かどうかも含めて、ややこしいことになるかもしれません。

慎重な対応で次に繋げることは可能

 今回質問にある交通違反切符は召喚状の処理さえしてしまえば、通常は法定刑が罰金のみです。そうすると、Infraction(微罪などと訳される)といって、3段階ある米国の罪の分け方で一番軽微なものに該当し、入国禁止とは一般的にならないと思います。まずは、然るべき処理をしてから、ビザの申請をされれば、一般的にですが、問題はない事例ではないかと思いますよ。

 現米政権は、かなり強硬な移民政策を推し進めていますから、ちょっとしたことでもナーバスになられるのはもっともだと思います。今回のような状況については、楽観的に考え、違反切符を無視をするのではなく、慎重に対応すれば、次に繋げることは十分にできると思います。

 スーパーではハロウィン風の食材やお菓子が多くなってきましたね。この時期になってくると夜は温かいものが食べたくなるものです。体を温めて、風邪に注意しながらまた一週間がんばっていきましょうね。


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米国での違反切符を無視して帰国(1)_1130

法律ノート 第1130回 弁護士 鈴木淳司
Oct. 7, 2018

 ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶教授の功績も素晴らしいですが、とにかく教授の人間性や人柄に感動しました。このような素晴らしい人格者は日本の誇りです。ブレずに研究を続け、弟子に「金がないから研究できないと言うな、俺が家を売る」と言ったそうです。日本人はなかなか可能性にお金を出すことをしない民族ですが、今後も優れた研究をサポートしていって欲しいものです。

米国の違反切符を無視して帰国(1)_1130

 さて今回から皆さんから新しくいただいている質問を考えていきましょう。いただいている質問をまとめると「以前学生としてアメリカに住んでいたころから、法律ノートを購読しています。現在は日本で仕事をしていますが、最近転職を考えていて、またアメリカに行きたいと考えています。しかし、アメリカにいるときに受け取ったスピード違反切符をずっと無視して放置した状態で日本に帰国してしまいました。このような場合ビザ取得に影響するのでしょうか。また違反切符についてどのように今から対応できるものでしょうか。」というものです。

ビザ申請前に自分の犯罪歴について慎重な確認を

 最近では、犯罪歴と移民行政の記録はリンクされ集中管理されています。現政権の移民政策がさらにこの集中管理化を加速されています。過去に犯罪歴があったとしても、それを開示しない状況でESTAなどの申請をすると、移民法上の虚偽作出行為とされて、以下考えるように入国が禁止になることもあります。犯罪歴に関しては、最近のものだけではなく、過去にかなり遡って移民行政で用いられています。私が経験した例でも、25年前の少額万引き事件が問題になったケースもあります。

 まず、今回の質問を考える前に、一般論ですが犯罪歴があるにもかかわらず「犯罪歴がない」と移民関係の申請書に記載した場合には、アメリカへの入国禁止とされてしまう可能性があります(米国移民法 第212条(a)(6)(C)(i)参照)。もちろん、「うっかりミス」だったということで裁量によって許される場合もあるかもしれません。しかし、現在の政権のポリシーを考えると、犯罪歴に関してはかなり慎重に考えなければいけません。移民法は特に今逆風に晒されています。ですので、今回質問されている方も、ビザを申請する前に、自分の犯罪歴について慎重な確認が必要になります。

管轄の裁判所で記録を確認

 さて、まず今回の質問のように、過去に交通違反切符をもらったにもかかわらず無視をしている場合、どのように考えていくべきでしょうか。まず、心当たりがあるのであれば、逃げずに向き合う必要があります。

 向き合う方法論としては、交通違反切符であれば、その切符が渡された場所はある程度特定できるのではないでしょうか。その場所を管轄する裁判所に連絡して何か記録が存在するか確認する必要があると思います。裁判所はなかなか電話がつながらない場合もあります。また、遠隔地から状況を確認するのが難しいかもしれません。そうすると、代理人を立てて米国内から状況を確認するという方法の方がスムーズかもしれません。

 かりに、何も見つからなかった場合でも記録がどこかにある可能性があります。このような場合には、別途専門家とどのように申請書に記載するのか、確認する必要があると思います。

不出頭によって召喚状が出ている場合

 一方で、裁判所において記録が見つかった場合には、その対応をする必要があります。今回の質問にあるようなスピード違反でなく、飲酒運転などより深刻な罪に問われている場合には、裁判所において、不出頭によって召喚状がでている可能性があります。そのような記録がないかどうかは、まず裁判所にコンタクトして知る必要があります。裁判所によっては電話では教えてくれず、直接本人または代理人が出向く必要もあります。

 不出頭が発覚した場合には、その記録がそのまま行政とシェアされている可能性もあり、申請時に通ってしまったとしても、アメリカ入国時に拘束される可能性があります。私も、実際にこのように拘束された人の事件をいくつも担当したことがありますが、入国前にできるだけ事件を解決することが重要になります。とはいっても今回の質問にあるように、ご本人がすでにアメリカ国外にいるわけですから、本人が出廷するのは実際には難しい場合があります。ここで、どのように具体的に対応するべきなのか、次回続けて考えていきましょう。

 もう、街ではハロウィンの雰囲気になってきました。この時期になると、ハロウィン、サンクスギビング、クリスマスとバタバタ一年が終わる感じになってきます。やることは尽きないですが、一年の残りを有意義に過ごしていきましょう。


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ESTAでアメリカ入国を拒否された(2)_1088

法律ノート 第1088回 弁護士 鈴木淳司
Dec. 19, 2017

 週末、サンフランシスコの家賃は世界で一番高いという記事を読んでいましたが、笑いたくても笑えない内容がありました。ヒューストンの知的財産を扱う法律事務所がサンフランシスコに支店を出したくても経費がかかりすぎて出せないので、プライベートジェットをチャーターして、弁護士を月に数度テキサスからベイエリアに送っているというのです。そちらの方が全体的な経費が安いらしいのです。普通に働いている人が家賃を払えず、ボートやモーターホームに住まなくてはいけないというのは異常です。どんどん人が他州に逃げていっているのがよくわかります。

ESTAでアメリカ入国を拒否された(2)_1088

 さて、前回から「先日、会社(日本の本社)の同僚が日本から出張にくる際にイミグレーションで止められ、入国を拒否されました。理由はいくつか考えられますが、何度もアメリカと日本を行き来していたことも関係しているのではないかと思います。どういった場合に疑われるのでしょうか。また、今回同僚はビザなしで入国を試みたのですが、今後ビザなしでの入国をすることはできないのでしょうか。」
という質問を考えてきました。

入国拒否される代表的な例二つ

 今回は、どのような理由で今回質問されている方の同僚が入国拒否されたのか質問からは不明ですが、いくつか代表的な例を考えていきましょう。

 まず、ESTAでの入国は短期観光等の目的に限られているので(1)長期滞在または永住をする意思が認められる場合、または(2)観光ではなく、米国内で働く意思を持っている場合、が代表的なものです。(1)や(2)に関しては入国のときに質問される場合もあり、その質問に対してちゃんと答えられないと疑われてしまいます。(1)の意思がないということをはっきり示すために、帰りの航空券を提示するのが一般的です。(2)の意思がないことについては、米国内で何をするのか、伝えるのが一般的です。

 ESTAで入国する場合、米国内の滞在先を書かなければなりません。ESTAは一時的な入国な方法ですから、多くの外国人はホテルなどに泊まるのが一般的です。ここに、アパートの住所を書くと、アパートに住んでいるのではないか、と誰何される場合もあります。

疑われた場合は第二次審査(Secondary Inspection)へ

 (1)または(2)などの意思があると疑われると、いわゆる第二次審査(Secondary Inspection)に回されます。第二次審査に送るかどうかは、審査官の裁量ですが、ある程度の内部規則があります。

 同意をして荷物検査をされると、物から、(1)や(2)の意思が推定されてしまう場合もかなりあります。私が見てきた例では、たとえば、米国内に住所がある名刺を持っている、米国内において光熱費の支払請求書やレシートがでてくる、働くためと思われる専門的な道具(たとえば包丁など)が荷物に入っている、結婚をするための生活用品等がでてくる、といった荷物が考えられます。これらの物がでてきた場合には、うまく説明をすることができないと、入国拒否につながります。ですので、携帯品や荷物についてはかなり気をつけた方が良い場合があります。

 (1)および(2)以外でも、移民法に反する可能性がある場合には入国拒否になる場合もあります。私がみた例では、たとえば、麻薬や売春にかかわっているのではないかと誰何され、一定の物がでてきたようなケースもあります。また、ESTAの申請書に虚偽がかかれていると思料される場合、たとえば前科前歴があったにもかかわらず記入をしなかった場合などもあります。とにかく、持ち物については変な勘ぐりをされないように気をつけることが大切ですね。

ESTAで入国拒否をされても、次回のビザの取得は可能

 ESTAでの入国拒否をされたとしても、次にビザの取得をすることは、いくつかの例外を除いては許されています。ですので、絶対に入れないということはなく、米国大使館を通して、ビザの申請をすることになろうと思います。そのときに必ずESTAで入国拒否されたことを明記する必要はあります。

 また、ビザ申請をする場合、移民局を通して、ESTA拒否に関する書類を得ることができます。時間がかかっても、どの移民法の条項に基づいて拒否されたのかを検討してから対策することが重要だと思います。

 以上で、ESTA入国拒否の一般論をだいたいカバーしたと思います。他にも質問があれば、ぜひ法律ノートまでメールで質問をしてみてくださいね。

 私の所属する事務所のホリデーパーティーも無事に終わりました。もう、12月かぁ、という感じですが、まだまだやることが多いです。皆さんの師走はいかがでしょうか?皆様が平穏に2017年を締めくくられることを祈っております。それではまた来週までまた一週間がんばっていきましょうね。


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ESTAでアメリカ出張、入国を拒否された(1)_1087

法律ノート 第1087回 弁護士 鈴木淳司
Dec. 10, 2017

 ナパの火災が終わったと思ったら、今度は南カリフォルニアで大規模火災が発生しています。12月は気温が下がるので、歴史的に山火事は少ないはずですが、今年はカリフォルニアで本当に火事が多く異常に感じます。民主党の州知事は今日、現地に入りコメントしましたが、冬の火事も一般的になってきた、その理由は地球温暖化だ、と現政権の方向性にチクリと一言入れていました。生命の危険や財産を失った方々が多くいらっしゃいます。本当に心が痛みます。

ESTAでアメリカ出張、入国を拒否された(1)_1087

 さて、今回からまた皆さんからいただいている質問を利用させていただき、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。いただいている質問をまとめると、「先日、会社(日本の本社)の同僚が日本から出張にくる際にイミグレーションで止められ、入国を拒否されました。理由はいくつか考えられますが、何度もアメリカと日本を行き来していたことも関係しているのではないかと思います。どういった場合に疑われるのでしょうか。また、今回同僚はビザなしで入国を試みたのですが、今後ビザなしでの入国をすることはできないのでしょうか、というものです。

移民政策に厳しいトランプ政権

 近時、現政権の意向が働き、移民政策に非常に厳しくなっています。最近でも仮の命令ですが、アメリカ最高裁判所は、トランプ政権の中東8カ国からのアメリカ入国禁止の大統領令を支持しました。もちろんこの大統領令は特定の8カ国に対するものですが、一般的な移民政策はアメリカに入国しようとしている外国人に不利益をもたらす方向性で動いています。いろいろな政策を見ても、現政権は行き当たりばったりな政策ばかりですが、移民政策も同じように感じられます。

ESTAと呼ばれるビザなし入国

 さて、日本人は、ESTAと呼ばれるビザなし入国が許されている国の一つです。ESTAというのは、歴史的に不法移民が少ない国の国民が米国入国に使える方法で、最大で90日間アメリカに、観光や一定の視察に使用することができる入国方法です。ビザが不要なので、ビザなし入国という呼び方もされています。ESTAは日本にいるときに情報を入力して許可を受けます。ESTAによる入国が二度目からはキオスクがある空港ではキオスクを利用して入国が可能なので、かなりスムーズに入国ができるようになっています。最近になって、ESTAでの入国拒否の事例が目立ってきたように思います。

 今回の質問者の同僚もESTA入国を拒否されているようですが、理由については、拒否されたときに詳細に陳述等が記入された書類が用意されています。場合によってはその書類の請求をすることも可能です。時間がかかりますが、どのような理由になっているのか、確認することができます。まずは、その理由が書かれた入国税関管理局(ICE)が作成した入国拒否に関する書類を取り寄せることが重要です。入国拒否の理由は様々あります。

一度入国拒否された場合、次回はビザの取得が必要

 一度ESTAによって入国しようとして、拒否された場合、その次にアメリカ入国を試みるためには、ビザを取得しなければなりません。日本人であれば、比較的許可を得やすいのはBビザでしょうか。Bビザというのは、ビザなし渡航が許されていない国の国民がアメリカ入国に使いますが、用途はビザなし入国とほぼ類似していると考えてください。

 Bビザを申請するには、過去のESTA拒否について記述しなければなりません。必ず申告をしないと、申請書に虚偽があったとして、さらに入国ができなくなる可能性があります。

 現在、在外アメリカ大使館は、かならずアメリカ国務省を通して、バックグラウンドチェックをしてからビザの許可をします。そのため時間がかかるのですが、過去の移民局関連、犯罪関連の情報は持っているということを前提にして申請をしなければなりません。今回の質問者の同僚の方は、事情を踏まえて申請書を慎重に作成したうえで、Bビザの申請をすることになろうかと思います。

入国拒否の理由を確認する

 さて、今回の質問に関して、どのような理由で入国拒否になったのか、よくわからない様子ですが、いくつか代表的な事例を考えていきましょう。この法律ノートを読まれている日本在住の読者が、ESTAを利用してアメリカに入国する場合、気をつけるポイントにもなるかもしれません。最近、私の所属する事務所に相談があった事例をご紹介しつつ、次回続けて考えていきたいと思います。

 もう年末ですね。年末になってもやることが多いのですが、頑張らなければと思っています。みなさんも、年末年始までもう少しですね。一年のけじめをつかる時期です。お互い体調に注意しながらまた一週間がんばっていきましょうね。


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カリフォルニア州弁護士コラム「囚われの身の恋バナ」(2)_966

法律ノート 第966回 弁護士 鈴木淳司
Nov 25, 2015

 前回の続きです。水洗トイレの水流を止め、夜な夜なA子さんは、コンクリートの床というか天井で仕切られた恋人と将来の話をします。時間はたっぷりあります。というか、他にこれといって刺激がありません。西海岸の彼氏らしき人は、A子さんにまったく連絡もしてきませんので、優しい言葉をトイレ電話でかけられると、A子さんの恋心はさらに燃え上がるのです。

カリフォルニア州弁護士コラム「囚われの身の恋バナ」(2)_966

 判決が言い渡されました。現行犯逮捕ですから、まず情状酌量を願って、最小限度の有罪を認めることで事件は解決しました。

 通常のアメリカ人であれば、執行猶予がつくのでそのままJailから出られるのですが、A子さんは留学生です。判決時に移民局が待っていました。

 私が何度言っても、A子さんは、恋人と話をしていて、舞い上がり、もうすぐ彼氏と会えると信じていたようです。弁護人の話は冷静に聞くべきです。

 身柄が拘置所から移民局に移されるときになって、A子さんはどんなに彼を愛しているのか、涙しながら話しをしてくれました。どうしても結婚したいというのです。

 A子さんは、「彼ってとても私が好きな匂いがするんです」とか「彼ってとても絵がうまいのです」などと語ってくれます。しかし残念ながら、学生ビザを保持する外国人が逮捕勾留されてしまうと、継続的に勉学を続けていないと判断され、移民法違反になります。

 また、米国移民法においては、売春と麻薬は外国人が強制送還となる最たる事由でもあります。ん?移民局に身柄を引渡される寸前、私はA子さんに「匂いがどうとか、絵がうまいとかって、どういうことなの」と聞き、惚れた腫れた2人の行動を聞いてかなり驚いた覚えがあります。

拘置所内での文通に成功していたA子さんと男性

 まずA子さんと男性が何通か手紙をやり取りしていたのです。もちろんJail内にいる収監者間の通信は保安上の理由から許されていません。当たり前です。脱獄の相談をしているかもしれませんからね。

 どうやっていたのか問い詰めると、歯切れが悪いのです。若干詰問しました。まずA子さんは彼に宛てた手紙を書くわけです。それを封筒にいれるのですが、封筒の宛先はデタラメな宛名と住所を書きます。そして、返信先を彼にしておくわけです。そうすると、時間はある程度かかりますが、宛先不明で戻ってきた封筒は彼に届くのです。

 もちろん拘置所において、弁護士との通信以外の内容を検閲することはやっているのでしょうが、検査がゆるいのかもしれません。その方法を使って、A子さんは、彼と見事文通に成功していたと白状しました。

図書館を使って互いの下着を交換

 もう一つ、納得がいかなかったのは、お互いの「匂い」が好きなのだ、とA子さんが言っていたことです。収監されている男女が接触することはまずありえません。これについても説明をしてもらう必要がありました。

 二人はお互いの匂いを確かめる方法がないかを夜な夜な「トイレ電話」を使って協議していました。マッチョな男性がA子さんに言います。「図書館の◯◯辞典の第△巻目の間に下着を挟んで入れておいてくれ。」

 次の日、A子さんが図書館を使える時間になると、A子さんは自分の履いていた下着を指示のあった辞典のなかに挟んで入れておきます。次に男性が図書館を使用できる時間になると、男性は◯◯辞典の第△巻目を開き、人目を憚りながらA子さんの下着の匂いを嗅いで、たぶん眼を細め、遠いところをみつめながら、A子さんのことに思いを馳せます。

 そして、その男性は自分の履いていた下着をまた別に示し合わせていたところに挟み込みます。次にA子さんは、許可された時間に図書館に行ったとしても、本を読むことはしていないはずです。

強制送還されて1年後のA子さんは

 強制送還をされたA子さん本人から、再度連絡があったのは1年ほど経ってからでした。会話のなかで私は頃を見計らって、例のJailにいた彼とはどうなったのか、聞いてみました。彼女は鼻で笑いながら「そういえばそんな話もありましたね」と言っていました。

 それで用件の本題を聞いてみると、今度、今付き合っているアメリカ人男性と結婚してアメリカに行きたいということを言い始めました。過去、麻薬の罪に問われている場合、ビザや永住権の発給のハードルはかなり高いわけです。入国が難しくなっていることを伝えても、彼女はくじける様子はありませんでした。

 さすがにもう良い歳になっていると思いますが、恋多きA子さんが落ち着いて生活をされていることを願っています。少なくとも英語はお上手だったので、それを活かして仕事をされているとか、結婚されているとか。


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