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ソノマカウンティで山火事発生

カリフォルニアにお住いの方、お出かけ予定の方々へ

現地時間の10月23日水曜日午後9時に、ソノマカウンティで山火事が発生しました。
3時間以内に5000エーカー以上に燃え広がり、一晩で10000エーカー以上に達しました。
非常に悲しいニュースで、一刻も早い鎮火を祈りばかりです。
避難命令も出ておりますので、近隣の方は必ず情報をチェックしてください。
Kincade Fire
 

その他ニュースなど情報源

■CNN
San Francisco Chronicle
 
先日お話した計画停電もまた新たに行われています。
自分の住んでいるところや旅行先に影響があるかは、こちらでご確認ください。

Public Safety Power Shutoff event

 
最近よく、Red Flag Warningが出されます。
何かというと、(Cal fireのウェブサイトより)
A Red Flag Warning is issued for weather events which may result in extreme fire behavior that will occur within 24 hours. A Fire Weather Watch is issued when weather conditions could exist in the next 12-72 hours. A Red Flag Warning is the highest alert. During these times extreme caution is urged by all residents, because a simple spark can cause a major wildfire. A Fire Weather Watch is one level below a warning, but fire danger is still high.
太字にあるように、火事が非常に起こりやすい天気(気温が高い、湿度が低い、風が強い)が予測されるときに出される警告です。
最も高い警告なので、住人は気をつけなければなりません。
具体的にどうすればいいかというと、この警告が出されている間は、草刈りは禁止です。BBQグリルなど、外で火を使うものも使用しません。外でタバコを吸うこともやめましょう。また防災用品の備えや、家族間でいざというときの避難場所の確認なども行うとよいと思います。
この数年、ベイエリアではこの時期は山火事が恒例のようになってしまい、本当に残念です。
少しでも被害が広がりませんように・・。

ベイエリアで計画停電

日本での台風による被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

一日でも早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 
先週は、ベイエリアのラジオは計画停電のニュースで持ち切りになっていました。
10/8(火)の14時過ぎ、突然警察から、PG&E(電力会社)が、水曜日の朝4時から計画停電を実施するというメールやテキストメッセージが届きました。
理由は、high temperatures, Red Flag conditions and high windsとのことで、山火事が非常に発生しやすい緊急事態だったようです。
 
ここ最近は、暑くもなく寒くもないいつも晴天で過ごしやすい日々が続いていたので、突然の通知に驚きました。
私の家は今年の初めの嵐のときに、強風で近所の電線が壊れ、数日間の停電を経験していたので、少し慣れていましたが、停電は決して嬉しいものではありません・・。
 
約10000世帯に影響があり、どのくらいの停電になるかは不明、最大で5日間(その後7日間になるという噂も)続くとのことで、停電エリアになっていた私の住んでいる町は軽くパニック状態に。
 
冷蔵庫の食べ物をどうするかなど、どの家庭もみんな慌ただしく準備を始めたと思います。
アイスクリームを急遽食べきらなくてはならなくなり、その恩恵を受けた子どもたちは大喜びしていたとか。笑
 
私が準備として行ったことは、夜寝る前に、数日分の食材を冷蔵庫からクーラーボックスに移したことくらいだったでしょうか。
カセットコンロがあったので、簡単な料理をすることは問題ありませんでした。
最後に今回の停電で役に立ったものをリストにしてご紹介します。
 
結局停電は2日間続きました。
子どもたちの学校も、停電だったので急遽休校になりました。
もっと長く停電が続いたエリアもあったようです。
 

停電時に役に立ったもの

・カセットコンロ

日本食、韓国料理スーパーで売っています。
もちろんアマゾンでも。
ガスもお忘れなく。
 

・やかん

ヒーターが使えないと朝晩は寒くなりますが、温かい飲み物を作るのに重宝しました。
また、シャワーも使えないため、やかんで沸かしたお湯を使って体を拭くタオルを用意できました。
 

・ポータブル充電器

大きめの容量のものを常にフル充電させておくと、数日は携帯の電池はもつはずです。
 

・ソーラー充電のライト

このようなものです。
USBで繋ぐ充電器としてはあまり役立ちませんでしたが、
ライトになるので、夜電気が使えないとき、トイレなどで役立ちました。
陽が出ているうちに光をあてて充電させておきましょう。
 

・クーラーボックス

大きめのものは最低1つあると、数日分の食材は保管できます。
 

・キャンドル

夜は真っ暗になるので、キャンドルがあるとだいぶ違います。
ただ、小さなお子さんがいると火を使うのはこわいですよね。
炎の形をしたLEDライトや、リモコンで操作できるものも便利です。
 
車を持っている方は、車で暖まったり、充電もできるのでガソリンも満タンにしておいたほうがいいですね。
 

あればよかったもの

・ラジオ

私の家のような携帯の電波の悪い地域はインターネットにつながらないと情報が得られないので、家で非常時に使うラジオの必要性を感じました。
 
今回の停電中に、皮肉にも子どものいたずらでちょっとしたボヤ騒ぎが起こったりもしましたが、大きな山火事は起こらなかったのではないでしょうか。この停電の意味があったと信じたいところです。まだまだカリフォルニアは山火事が起こりやすい時期が続きます。みなさん気をつけて過ごしていきましょう。
 
そして改めまして、日本の被害に合われた皆様が一日でも早く平常の生活に戻れますように、サンフランシスコよりお祈り申し上げます。

Golden Gate sanfran

カリフォルニア州弁護士コラム「あれから20年」_1079

法律ノート 第1079回 弁護士 鈴木淳司
Oct. 17, 2017

 法律ノートを1000回以上書いているということは、それだけでも20年間書き続けているわけですが、私は何ら変わらなくても、ベイエリアはかなり変容しました。今回は皆さんからの質問にお答えするのを一回休ませていただき、サンフランシスコの街の変容について、特に日本の読者の方々に考えていただきたいと思います。

カリフォルニア州弁護士コラム「あれから20年」_1079

 数週間前に、大阪の大手法律事務所で勤務する若手弁護士と呑んでいましたが、彼いわく、日本人や日本企業の海外でのプレゼンスがかなり縮小していると意見していました。彼は、アメリカだけではなくアジア全域も目にしている様子でしたが、同様の意見を色々な人から聞いているので驚きはありませんでした。

住みにくくなったサンフランシスコ

 アジアの都市部ではあるアジアの大国が幅を効かせていて、地価や物価がかなり値上がりしているということでしたが、サンフランシスコも例外ではありません。どの著名な都市でも、もともと生活をしている地元の人達には「住みにくくなった」という話しばかりです。

 最近、サンフランシスコの中華街に慰安婦像が立ったそうです。私有地に立っているこの像の開幕は市長も同席したそうです。日本の総領事館もかなり労力をつかったことは聞いていますが、あるアジア大国が、ベイエリアに5000億円強の投資をして、さらなる投資も歓迎すると市長がスピーチしている現状では、大阪市がどのような抗議文を送っても、実際の効果は推して知るべしといった状況です。日本にいる友人のなかには、もうサンフランシスコに行きたくない、という人もいます。まあ、それは極端に感じますが、かりに歴史が政治利用されるとすれば、将来を考えたとき日本人としては憂慮するべきことかもしれません。

 サンフランシスコで私が良く飲みにいった店の日本食経営者もかなり減ってきました。日本食を食べにいっても、日本人はほぼいません。小奇麗な妙に気取った料理屋に行っても、高価な雰囲気にお金を払っているだけで、バブルの頃、80年代の日本で名だけ馳せたフランス料理屋のような感じです。真っ当な日本食を広めようとしてがんばっている日本人もいるにはいるのですが、サンフランシスコ市内は、家賃が高くて見合わないと言っています。この家賃の高騰で、どんどん馴染みのレストランがなくなっていっています。

家賃が今までの1.5倍に

 私の所属する事務所の入っているビルもアジアの大国系の投資ファンドに昨年買われました。地元に住まない人による投資が入ってくれば、コミュニティを大事にすることは考えません。どれだけ投資をしたお金を回収できるか、ということが最重要になるでしょう。資本主義の基本でしょうか。ビルのサービスもだんだん悪くなり、エレベーターさえ、すぐに来なくなってきました。

 ビルの周辺にある昼飯を食べるところも、まともなところが少なくなってきました。家賃が払えないからです。私の入っているビルも、リースの更新になったのですが、家賃が最低でも今までの1.5倍になるということです。今までの大家はかなり、長期にいる私の所属する事務所に好意的でしたが、アジア大国ファンドが入ってくれば「金、金、金」というスタンスで、取れるだけ取るという考えです。

 古いと言われればそれまでですが、私が人との関係を大事にする考えを動かせません。なので、このような大家に付き合うのをやめました。大家のために弁護士をやっているわけではありませんからね。年初に、今の場所よりも、もっと中心部に移ることにしました。15年もいた場所から移るわけです。

サンフランシスコでの20年間

 色々、新しい場所を物色したのですが、最終的に移る場所を決めたのは新しい大家さんでした。かなりの規模の事務所なので、大移動なのですが、この新しく移る場所の大家さんは、私たちが見学に行ったときにわざわざ親子で来てくれて、直接会えました。現在のサンフランシスコダウンタウンでは「レア」な出来事だと思います。その大家さんも最近の店子は、顔も見せない、と言って嘆いていました。

 街は変わっても私のスタンスは変わりませんし、長い間一緒に仕事をしている仲間やクライアントも変わりはありません。ただ、20年前と比べると色々なところで、ずいぶん窮屈な街になってきたものだ、と感じます。また、これから20年はこの街を見続けるのでしょうが、さて、どのように変わっていくのでしょうか。


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初心ーエイズ・HIV罹患者に特化した弁護士紹介サービス団体を訪問して





 
法律ノート 第1021回 弁護士 鈴木淳司
August 18, 2016
「初心ーエイズ・HIV罹患者に特化した弁護士紹介サービス団体を訪問して」
数日間、日本弁護士連合会の調査に参加して、弁護士紹介サービスの情報を収集するための通訳を兼ねていろいろな訪問先を廻っていました。
複数の弁護士会で話を聞きましたが、最後に訪れたのはサンフランシスコ市内にあるエイズ・HIV罹患者を対象に特化した弁護士紹介サービスを行っている団体でした。サンフランシスコのダウンタウンから離れた寂れたビルに日本の調査団と訪問をしたのですが、私は、通訳をしている途中胸が詰まって涙がでてしまいました。不覚でした。
 
サンフランシスコはいわゆるLGBTと呼ばれる人口が多い場所で、今回の調査先もサンフランシスコに特有の団体でありました。80年代からボランティアで組織され育ってきた団体ですが、かなりの偏見や医学的知識の未発達の影響で、かなり風当たりが強い状況から現在に至っているという話を聞きました。エイズやHIVという症状は個人の好みで発症するわけではありません。しかし、この症状が経済的な破綻を招いたり、様々な偏見を招いたりしてきたことは事実です。
 
いわゆる消費者事件で、かなり裕福な個人でも、お金を騙し取られていれば、経済的弱者、そして消費者といった立場で訴訟をする人達がいますが、深刻な医学的な症状を持った人とはまったく違う次元の話のように私は思います。自分の意思に基づいて何かが起こったわけではないことが多いのだと思います。
偏見に晒された人達を80年代から守ってきた団体に、日本から来た弁護士の調査団と私は話を聞きに行ったわけです。
 
その団体を統括する人が出てきて話を始めました。
弁護士ですが、元ヒッピーみたいな感じの人です。その人はもう30年以上、訪問先の団体に関わっています。関わったきっかけは、エイズ患者でもうすぐ死期を迎える人の遺言を作成する業務を、私たちが訪問した団体で学んだことだったという話をしてくれました。
今では長い白髪をまとめている彼も、80年代は若い弁護士だったのでしょう。医学的にもまだよくわかっていないエイズ患者の遺言をつくりながら、当時では誰もコントロールできない人の死を目の前にして、何を思ったのでしょうか。
 
もう20年以上前に私も弁護士になり、自分から望んでいなくても貧しい環境に置かれた人達のために地域弁護士会を通して報酬無料の弁護を続けていました。特に立退きを迫られている家族のために弁護をしていました。お金の話ではなく、起臥寝食の話です。その弁護活動が評価され、裁判官に任官されました。
 
今回の日本弁護士連合会の調査で私は通訳をしていましたが、通訳をしているときに、裁判官としての思い出が頭をよぎりました。わたしが裁判官として事件を担当しているときに、エイズ・HIV患者が絡んだ事件がありました。一つではありません。立退裁判の被告となっているエイズ罹患者が、今回訪問した団体所属の弁護士に支えられて、かなり深刻な健康状態にあるにもかかわらず出廷していました。弁護士は可能な限りの法律の弁論もしましたが、弁論というのは法律だけではありません。弁護士の思いというのも法廷で確かに感じました。
今回の訪問前にはあまり考えていませんでしたが、私が通訳をしながら、私の前で話をしている熊みたいな弁護士が、1980年代から実はかなりの偏見に晒されている人達を守ってきたのだ、ということを思い、私自身もボランティアでかなりの数の立退き事件を弁護し、そして、裁判官としてもエイズなどの症状がある人達に携わってきた経験が蘇り、不覚にも涙が出てきてしまいました。
私も食べていかなければなりませんから、やはりお金のことは気になりますし、他の職業と同じように収入や支出には気をつけなければいけないのかもしれません。一般的にはカネゴンみたいな弁護士もかなりの数いるのだと思います。特にアメリカでは、営利的な傾向がある弁護士ほど、大事務所に属して、お金の管理をしたりされたりしているのが現実だと思います。資本主義のお手本みたいですね。それが「弁護士として良いか」というと、少なくとも私はよくわからないのが本音です。
今回、日弁連の聞き取り調査の訪問がきっかけで、私は涙しましたが、そのことで、初心に戻って、自分が純粋に弁護士になった原動力は何かということを考えさせられました。
日本人は憲法13条にある「幸福追求権」というのをよくわかっていないのでもったいないと思うのですが、私の幸福は「人を幸福にすることで、自分も幸福になる」ということだと信じています。地道な話ですが、金銭的な話しではなく、人を幸せにすることで自分も幸せになりたいと切に思っています。そして、今回の訪問をきっかけにまたボランティア活動を活発にやっていきたいと思います。