じんけんニュース 弁護士 鈴木淳司 07/10/2021
アメリカ留学ー学生ビザは2種類
July 10, 2021
カリフォルニア州でも、異常に暑い日が虫食い的にやってきています。サンフランシスコはまだ例年通り涼しいのですが、州の北、ワシントン州やカナダでは記録的な暑さを観測しているようです。そもそも、多くのベイエリアの住宅は冷房がありませんが、ワシントン州やカナダなどは暖房はあっても、冷房の想定はほぼないと思うのです。生態系にも影響しているのか、今年は今まで見たことがないところに蜂が巣を作っていたりして、この先々の天候が思いやられます。
アメリカ留学ー学生ビザは2種類
さて、今回は普段取り上げない学生ビザの話題について考えていきましょう。学生ビザと言っても二種類のものが用意されています。
一つは、Fビザというもので、一般的な高校、大学、大学院への留学に利用されています。語学学校留学もFビザが適用されます。
語学学校以外の職業訓練、学問的な留学でないプログラムなどにはMビザというものが発給されます。
同時テロ以降の規制と管理-SAVIS
ニューヨークのテロ事件があってからアメリカ政府はSAVISという外国人学生や学校を管理するプログラムを始めました。
このプログラムに登録されている教育機関はビザの発給を許されていますので、どのような学校でも留学できるわけではない点は注意が必要です。
そして、学生ビザの発給を求める外国人もSAVISに登録が必要になっています。出席等を管理されるわけですね。学生ビザで留学する場合には、学業または職業訓練を継続することが必要になります。
SAVISにより、近年出席等の管理が厳しくなってきていますが、一方で就業したりすることを防ぐことにも役立っています。ビザの発給期間は、基本的に学習が終了するまでということで発給されますが、他のビザにはない、プラクティカルトレーニングと言い、学校教育が終了しても、一年間の実地で研修などをする期間が設けられているのが特徴的であります。
アメリカへの日本人留学生は減少傾向
今回取り上げた学生ビザに関してですが、2000年代に入ってから、顕著に日本人留学生が減っています。内向き志向という人もいるのですが、インターネットの普及で様々な情報が机にいても入ってくる状況になってきていることも関係していると思います。
ネットワークなどもSNSなどで簡単に外国の人と繋がることもできる時代になっているので、わざわざ外国に出向く必要も無くなっているのだと思います。
また、アメリカに限って言うと、銃が許容されている社会で怖い、と言ったイメージもあるのかも知れません。
加えて、アメリカの学校における留学費用が信じられないくらい高額になっているということもあるでしょう。そこまで金出す価値があるのか、ということもあるんではないでしょうか。
アメリカ留学の7割はアジアから
昨年の統計を見ると(https://opendoorsdata.org/)アメリカには、1千万人以上の留学生(全米の学生数あたり5.5%)がアメリカにいるそうです。全体的にコロナの影響もあり、減少はしていますが、1.8%程度の減少に留まっています。
そして、留学生全体の中の7割がアジア人だそうです。そしてアジアからの学生の中では、中国とインドの学生が過半数を占めているようです。日本人の留学生は激減しているようですね。
アメリカへの憧れから多様化へ
80年代バブルから90年代はかなりの留学生が日本からアメリカにきていましたが、時代は変わってきました。私が感じるのは、80年代、90年代に学生をやっていた方々の親御さんは、かなり当時はアメリカに対して漠然とした憧れがあったのではないでしょうか。戦勝国であったこともありますね。英会話学校が乱立し、アメリカ映画が日本中を風靡していた時代もあったと思います。
ところが、今では、色々な国の情報が入ってきて、留学も多方面に広がっているのだと思いますし、情報の入り方も多種多様になっていると思います。
私は、若い頃から色々な国を旅しているので、「この国も楽しそうだな」と思ったことは実はたくさんあります。
今でも、アメリカ信仰があるのか、日本の弁護士が多額の費用をかけてアメリカの大学に留学し、資格を取っても実際に使うことなく日本に帰国するのをみています。
私は留学をするなら実を持った留学をするべきで、何もアメリカだけではなく、色々な国に行くことをチャレンジしたら良いと思っています。そういう意味では、日本から世界に出ていく学生が減っていなければ、全く問題はないと思うのです。
また次回新しいトピックを考えていきましょう。
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