じんけんニュース 弁護士 鈴木淳司 07-26-2023
日本やアメリカ中部では信じられないくらいの暑さになっていますね。
ベイエリアは気候は快適なので過ごしやすいのですが、どうか読者の皆様お体は大事にされてください。
熱中症がどこでも起き得るような状況ですよね。
また、海水の温度もあがってサンゴが生きていけなくなっているというニュースもみました。
一体、この暑さは10年に一度なのか、恒常的になってしまうのか、不安になってしまいますね。
さて、今回は、日米間の人の往来も盛んになってきて、短期（短期といっても3ヶ月から1年程度）間、アメリカに滞在したいという方も増えています。
そこで、Bビザを考えておきたいと思いました。
そもそも日本はアメリカと条約があり、ビザなくしてESTAという登録のみで日本からアメリカに渡航できます。
日本も以前は、アメリカに行くに際してBビザ、（観光ビザ）が必要でしたし、現代においても、国によっては、アメリカ入国に際してビザを求められます。
ESTAでアメリカに渡航する場合には、あまりお気づきにならないかもしれませんが、様々な制約が課されています。
たとえば、アメリカに入国したあとに、他のビザに変更できない（狭い例外はある）、滞在期間を90日以上延長できない、もともと犯罪歴・移民法違反があってはいけない、などが考えられます。
したがって、短期の観光などは特段の問題がなければ、ESTAで十分ということになります。
一方で、過去に犯罪歴や入国拒否等にひっかかっていると、ESTAが使えず、Bビザを使用して入国をせざるを得ない場合もあります。
このように、ESTAの要件に当てはまらずに、望んでいなくてもBビザを取らなくてはいけない場合もあるのですが、一方で積極的にBビザを活用するという例もずいぶん復活してきています。
特に、ビジネスで米国に駐在することを考えていたり、初期投資を考えている場合、密にアメリカ側とのやり取りが多く、ある程度まとまった期間アメリカに滞在する場合などには、Bビザが有効になってきます。
Eビザを将来的に取得することを想定し、その準備段階としてBビザを活用するというケースも少なくありません。
私の所属する事務所でも、長期・頻繁な米国出張、具体的には米国子会社での3ヵ月を超えるプロジェクトに参加するため、日本の社員がBビザを使い、また、米国における業界イベントに複数参加するためにもBビザを使ったりしています。
また、治療目的などでまとまった時間アメリカにいる必要がある方もBビザを利用できる場合もあります。
日本のパスポートを持っていれば、そもそも短期滞在はESTAで十分なわけですから、Bビザをとるには、特段の事情があることを説明しなければなりません。
単に申請をするのではなく、どのような理由に基づいて申請をするのかを計画して提出することが必要になってきます。
Bビザは、一般的にはアメリカ国外の大使館・領事館で申請を行います。
DS-160というフォームを中心に利用して申請を行います。
また面接が必要になります。
ですので、面接の予約など、ESTAに比べて煩雑な手続きになります。
さらに、前述しましたが、
（1）旅行の目的
（2）旅行の期間
（3）旅行中の旅費の資金源
などの提出を求められます。
Bビザは、ケースバイケースですが、長いときには10年間の有効期間が付与されます。
ですので、10年間はBビザを使って言ったり来たりできることになります。
ESTAにないBビザの利点は、アメリカ滞在中に他のステータス（例えばEやLなど）に変更することもできますし、最大一回の入国で6ヶ月滞在が許可され、必要であれば更に6ヶ月滞在延長もアメリカに滞在しながら可能です。
スケジュールをフレキシブルに考えられるメリットはあると思います。
特に、これからアメリカに進出したり、合弁をしたりといった企業にとっては、まず先兵を送り偵察したり、前準備をするのにもお勧めです。
企業にとっては、中長期的なビジネスプランを考えて走るでしょうから、ビザを考えるときにいきなり就労ビザではなく段階的にBからE,BからLなどの方法論を考えることをお勧めします。
次回また新しいトピックを考えていきましょう。
くれぐれも暑さ対策を怠らずに夏をすごされてください。
■関連記事
アメリカ Hビザ サブカテゴリー
学生ビザとOPTについて
■アメリカの永住権を抽選で取得ーDiversity Immigrant Visa Program
アメリカの永住権を抽選で取得する制度があるのをご存知ですか？
日本からも、毎年永住権者が生まれています。
応募サポート希望の方はこちらから
日本出生の方は、高校卒業時点からご応募ができます！当選後も安心のサポート。まずは正しい応募から。
■グリーンカードDV当選後サポート
グリーンカードDV抽選に応募して、当選の確認を忘れていませんか？当選は、忘れた頃にやってきます！
グリーンカード当選後サポートはこちらから
充実した当選後サポートで、安心してグリーンカード取得まで進めましょう。家族・仕事・結婚・離婚・海外在住・介護に闘病と場面は様々ですが、お客様のニーズに柔軟にお応えしています。
■関連サイト
カリフォルニアで起業をお考えですか？
まずは、州のページで登録事項を確認
ニューヨークで起業をお考えですか？
まずは、州のページで登録事項を確認
