法律ノート 第1377回 弁護士 鈴木淳司
Jul 29, 2023
アメリカでも日本でもこの夏の暑さは酷いものです。
学者が海底の堆積から12万年前の気候と同じで、12万年ぶりの猛暑であると言っています。
本当ですかね。
氷河期はあったわけですが、12万年間今よりも地球は暑くなっていないということであれば、たしかに異常事態かもしれませんが。それにしても人間というのはすごいもので、12万年ぶりの暑さでもなんとか生活し、生きていっているわけですから、それなりに変化に耐えられる哺乳類ですね。
みなさんはどのような暑さ対策をされているのでしょうか。
米国留学、斡旋依頼すべき?(1)_1377
さて、今回から皆さんからいただいている新たな質問について考えていきたいと思います。
いただいている質問をまとめると、「日本在住の者です。現在、大学に通う娘がアメリカに留学したいということで、学校の勧める斡旋事業者の方と話を進めています。来年の夏休みに短期留学を計画しているのですが、英語学校に入学する予定です。私達夫婦(娘さんの両親)は、結婚してすぐに数年間、夫の転勤で東海岸に住んだことがあり、娘にも東海岸を勧めています。ただ、この斡旋事業者と話をするなかで、授業料の他に、ビザの取得代行代金、入学金などを含めてそれなりの額を提示されていて、夫(娘の父親)が、学校に直接申し込んだ方が良いのでは、という話をしています。夫はそれなりに英語ができますが、このような授業料他の代金は妥当なものなのでしょうか」という質問です。
私の顧客にも日本人留学生を親身になってお世話をする事業者もいますので、一概に斡旋事業者の提示するフィーが妥当か妥当でないかは言えません。
斡旋金額の妥当性はその人によりけり
究極的には、みなさんが妥当かどうかは消費者として判断しなければならないと思います。
斡旋事業者に対して斡旋料を支払うとしても私が思うのは、どのようなサービスに対してお金を支払うか、そしてそれが皆さんの納得できる範囲なのかで決まると思うのです。
要は、みなさんが、アメリカの教育システムだけではなく、留学中の宿泊、食事、移動などどの程度すでに知識があるかで決まるのではないでしょうか。
もし、私自身であれば、斡旋事業者は不要だと思います。
アメリカのシステムから何からよく知っているので自分ですべてアレンジできます。
今回質問されている方は若いときにアメリカに一時的にお住まいになっていたようですので、よくシステム等をご存知で、さらに現地に友人などがいれば、そこまでの第三者によるサービスに対してお金を支払う必要はないかもしれません。
留学情報を色々な方面から収集する
私がアメリカにはじめて来た80年代とは違い、今ではインターネットの情報もふんだんにありますし、日本の行政機関やNPO法人などでも、留学に関する情報を提供してくれるはずです。
今回質問されている方の娘さんも学校が直接留学にかかわっているのか、単に斡旋事業者を紹介してくれているのかでは違いもあると思いますが、まずは、ご家庭で留学に関する情報をどれだけ収集できるのかは重要なポイントだと思います。
もし、知識不足が不安であれば、お金を払ってでもサポートをしてもらうことは重要かもしれません。
また、英語ができない状況であれば、できれば仲介の人がいると安心かもしれません。
これは家庭によって温度差があるところですので、今回質問されている方も家庭での知識を確認して決められると良いと思います。
斡旋事業者の責任範囲はまちまち
私もある事件で、日本の私立大学が斡旋している留学斡旋事業者の業務を見たことがありますが、斡旋事業者といっても、「何をしてくれるのか」がはっきりしておらず、「どこまで責任を持ってやってもらえるか」ということもまちまちです。
私が所属する事務所で受任した事件では、アメリカでトラブルが起きると、その日本の斡旋事業者は、「我々は責任を負いません」という形で逃げました。
依頼するなら契約内容に要注意
提示される契約書にもかなり注意しなければならないと思いました。
とにかく、斡旋事業者を使う場合には過度な期待はしないほうが良いかもしれません。
契約書を良く読んで、「何をしてくれるのか」をはっきりさせておく必要はあると思います。
今回は一般論になってしまいましたが、次回続けて今回の質問を皆さんと一緒に考えていきましょう。
カリフォルニアの山間部は少し気温が落ちてきたようなので、過ごしやすくはなっているようです。
もちろん、熱中症には注意しながら、できる限り夏を楽しんでいきたいですね。
また来週まで、一週間がんばっていきましょうね。
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