非移民ビザの入国期限と滞在期限

Washington DC Capitol of the United States

じんけんニュース 02-15-2022 弁護士 鈴木淳司

非移民ビザの入国期限と滞在期限

Feb 15, 2022

 スーパーボウルが終わり、アメリカの大きな行事が終わった感じですね。アメリカにいると、これから春が来るなという雰囲気になってくる時期です。

今回は、コロナ禍でアメリカに滞在中の方々がよく間違えるポイントを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

日本人のビザなし滞在は例外措置

 アメリカに入国する際、基本的に外国人はビザを要求されます。日本人は短期滞在にビザなし入国が許されていますが、これは例外的な措置ということで理解してください。

ビザの種類にも色々ありますが、観光ビザ、就労ビザ、学生ビザなど様々な目的ごとに設定されています。
今回は、ビザの期限と、米国に合法的に滞在する期限は2つ別のものとして理解していただきたいと思っています。何度もじんけんニュースで取り上げていますが、ぜひ今回再確認していただきたいと思います。

コロナ禍において、なかなかアメリカ滞在中のビザ保持者が日本に帰れないという事態があり、私が所属する事務所にも、ビザが切れるが、アメリカに続けて滞在することは可能なのか、という質問が寄せられています。

ビザは米国外で発行されるもの

 まず、ビザ(アメリカの)というのは、アメリカ国外で発給されるもので、発給するのは在外のアメリカ大使館、領事館ということになります。

ビザというのは皆さんがお持ちのパスポートに、以前は(また、現在でも国によっては)ハンコを押してもらったのですが、アメリカのものについては現在、大使館・領事館においてシールのような身分証的な内容のはいったものを貼り付けて発給されます。

有効期限「Expiration Date」

そのシールにはいろいろな内容の記載がありますが、一つ重要な記載は有効期限「Expiration Date」です。ビザは私の知る限り最長で10年(Bビザ)の有効期限が記載されています。

よく、皆さんはアメリカに滞在中にこのビザを見て「あ、滞在期限が迫っている」と思われるかもしれませんが、それは正しくありません。

 ビザ(査証)というのは、私がもう20年以上も提唱している比喩なのですが、通行手形です。箱根の関所を超えるときに見せて、その場で関所を越えることが許されるのか判断するための書類です。

ですので、皆さんに良く覚えていただきたいのは、ビザの有効期限というのは、アメリカに入国する際に有効であれば良いということです。通行手形の有効期限内であればアメリカへの入国審査、すなわち関所の通行が許されるということになります。

そうすると、パスポートにシールのように貼ってあるビザの有効期限が2022年2月末日になっていた場合、その2月末日までその査証を使ってアメリカに入国が可能であるということになります。これがビザの基本です。

アメリカの滞在期限は?

 ビザを使って関所を通れたとして、アメリカに無事に滞在できることになったとしましょう。いったん、アメリカ国内に入るとビザは外国人がアメリカに滞在できるかどうかの判断材料にはなりません。

いったんアメリカに入国済みである外国人の合法滞在を判断するのは、I-94という書面です。
もともと、I-94というのは、アメリカ入国時に記入済みの書類を提出し、入国審査において、そのフォームの一部をパスポートに挟んで入国管理官が入国者に渡していました。今は、I-94というフォームは廃止され、電子的に管理されることになりました。

フォームの名前であるI-94は残っています。このI-94に記載されている期間がアメリカに滞在を許可されている期間です。
ビザとは関係はありますが、関係があるのは入国した日程度です。ですので、外国人がビザを使ってアメリカに入国した場合、どの期間合法的にアメリカに滞在できるのかは、自分のパスポートを確認するのではなく、I-94に記載されている期間を見る必要があります。

各人のI-94は国務省のwww.cbp.gov/I94というサイトで確認することができます。

ビザの有効期限と滞在期限は別

 このように、ビザとI-94の滞在資格は2つ別物であります。このことをアメリカに入国されている外国人、すでにアメリカに入国して滞在している外国人は必ず知っておかなければならないことです。

また、アメリカ滞在中において、たとえビザの有効期限が切れたとしても、I-94の滞在資格をアメリカ国内で延長することもできる場合があります。

合法滞在期限はI-94で確認

 なかなか日本にアメリカから戻れないという方も多いと思いますし、コロナで国際的な行き来が制限的になっていることから、動きがとれない場合もたくさんあると思います。

まず、アメリカにいつまで滞在できるのか、ということを考えるときに、アメリカ国内にいる場合には、必ず最初にI-94の合法滞在期間をチェックするようにしてくださいね。

 また、次回新しい移民関連の質問を考えていきましょう。

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作成者: jinkencom

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