台風も日本を直撃し、雨も降っていますが、ご機嫌を伺う葉書には「残暑」という言葉がちらほら見えてきました。サンフランシスコは9月に暑い夏が来ますが、日本は一段落というところでしょうか。
今回はHビザの申請状況等について、現存する情報を考えていきましょう。移民局が現在処理をしているHビザの件数につき具体的な情報を公開しました。2004年2月に2004年度分(2004年9月30日までの分)については、2004年8月23日現在ですでに56100件の申請結果がでているので、基本的な6万5千件には達していると判断されました。まだ、申請の判断が必要なケースがあり現在移民局で審査中のものも残っているようですが、基本的に上限に達してしまいました。
Hビザの2005年度分、つまり2004年10月から就労できる発行分については、移民法上の規定で、就労が可能になる日(2004年10月1日)より6ヶ月前から申請が可能でした。ということは2004年の4月1日より申請が可能になりました。現在は2004年度分の申請書を移民局は処理しているわけですが、2005年度分の申請書類についても4万件ほど受理を済ませており、2万1千件ほどの2005年度のケースが許可を与えられています。
2005年度分のHビザについても、かなり速いペースで上限数に達しそうです。特に、チリとシンガポールからHビザをとってアメリカに入国しやすくするように、6800件の枠がこの二国には与えられています。ということは全体の6万5千件のビザが、58200件に減ってしまったということになります。これは自由貿易協定がこの二国とアメリカの間で締結された効果です。
もし、2004年度分の枠が余れば、2005年度分にある程度の制限はあるものの持ち越されるというルールがありますが、数は非常に少なく、現在の上限数が変わるということは考えにくいです。
Hビザを考えられているのであれば、2005年度分も許可上限数に限りなく近くなっていますので、ぜひお早めに対処をはじめられた方が良いと思います。Hビザの上限数に関しては、毎年はらはらします。いい加減もう少し枠を広げてもらいたいのです。
それでは、また次回までさようなら。
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