アメリカ_警察の停車命令拒める?(1)_1309

サンフラン SF滞在

法律ノート 第1309回 弁護士 鈴木淳司
April 11, 2022

今週末は春の良い天気で人が集まりバーベキュー三昧でした。
まあ、私もビールやワインを呑みながら屋外で肉や魚介を焼き続けて気分は良かったですが、調子に乗って呑みすぎました。
とても忙しい一週間でしたので、週末にはとても良い気分転換になりました。花も綺麗です。
プロ野球も開幕して、春だなぁ、と思います。
みなさんも週末には気分転換されていますか。

アメリカ_警察の停車命令、拒める?(1)_1309

 さて、今回から皆さんからいただいている新しい質問を考えていきたいと思います。

いただいている質問をまとめると「コロナ禍の折家族とキャンプに行く途中の出来事でした。スピード違反ということで、乗っていた大型のバンが警察に止められました。単にスピード違反の問題であると当初言われていたのですが、車のグローブボックスから車の登録証を出すときに友人が持っていたライフル銃の薬莢が入っているのを警察に見られました。以前、友人が忘れていったものをいれていたので、何も問題はないと思っていました。警察官に押されて車内を調べられて、数時間拘束されました。楽しいキャンプの出だしで台無しになってしまったのですが、こういった場合には車内の検査などは拒否できると友人から言われました。今後のためにも拒否をするべきだったのか考えてしまいます。」という質問です。

 最近私は行っていませんが、キャンプは楽しいですよね。
屋外で火をおこしてダラダラするのも気分転換にはもってこいです。
学生時代はとにかく金はなかったですが、時間と元気は有り余っていたので、当時は山だ、海だ、とよく行ったものです。
まだ雪が残っている山に行って、雪で割ったウイスキーを飲みながら、満天の星空を見ているだけで至福でした。

さて、今回取り上げる質問でも、キャンピングカーのような大型の車で楽しいキャンピングというところで、冷水を浴びせられたようですね。
私もほしいキャンピングカーは、車内は快適でしょうが、外から見るとブラックボックス的に映ることもあるでしょう。
停車を命じられるのは楽しいものではありません。

 停車を命じられた場合、身柄そのものを拘束されているわけではないので、「逮捕」とは言えなのですが、広く考えると動きを封じられているので逮捕と同等の状況にあると考えて良いわけです。

警察は車の停車を命じるのは、なにか理由がなければなりません。
いわゆる取締をするのは、行政警察活動などと日本で言われますが、簡単に言えば、犯罪が起きないように、警察官は色々な形で目を光らせているのです。
また、そのような教育も受けているわけです。

単に、あの車怪しいから止めてみよう、というのはだめで、法律に違反しているという疑いがある場合に限定されます。
やはり一番多くみかける事例はスピード違反です。

そのほかにも、蛇行運転や標識を無視した一時停止違反などが多いように思います。
とにかく、法律に違反したであろう場合には、必ず警察官は停車を命じたときにそのことを告知することになっています。

お約束の文言は「なぜ、私があなたに停車を命じたかわかるか」と言ってきます。
わからない、と言えば必ず理由を告げる段取りになっています。
そして、免許証および車の登録証の提示を求められるわけです。
警察官が告げた停車の理由に基づいて警察官は通常その内容に沿った交通違反切符を切るということになるわけです。

お約束の文言は「なぜ、私があなたに停車を命じたかわかるか」と言ってきます。
わからない、と言えば必ず理由を告げる段取りになっています。

そして、免許証および車の登録証の提示を求められるわけです。
警察官が告げた停車の理由に基づいて警察官は通常その内容に沿った交通違反切符を切るということになるわけです。

ところが、運転手と警察官の会話中に、警察官は「なぜ停車を命じたか」という理由以外に犯罪があるのではないかという理由を探すことができます。
犯罪の端緒といいますが、なんらかの合理的な理由があれば、さらに突っ込んで捜査をできるわけです。

最たる例が飲酒運転です。
道路を走っている車を見て、すぐに飲酒運転をしている、と確認できることはありません。
ですので、まず警察官はスピード違反などのきっかけをみつけて停車を命じ、そこで運転手と話していると「アルコールの匂いがした」というパターンで飲酒運転を立件していくのですね。

今回質問されている方についても、ライフルの薬莢が目に入ってしまったら、登録していない銃器を所持しているとか、さらなる端緒となってしまうわけです。

さて、薬莢が見つかってしまったとして、そこからどうなるのか次回になりますが、考えていきましょう。

 ゴルフのマスターズも終わり、スポーツが活発になっていくシーズンです。
いろいろなプロスポーツも楽しくなってくる季節ですね。
アメリカではマスクもせずに行動できる範囲が多くなってきました。
アウトドアを楽しみながらまた一週間がんばっていきましょうね。

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作成者: jinkencom

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