修繕途中に音信不通!業者への対処法_1277

サンフラン SF滞在

法律ノート 第1277回 弁護士 鈴木淳司
August 24, 2021

 最近目につく日本国内のニュースでは、SNSや動画投稿サイトで、誰が差別的な発言をしたとか、誰が非常識な行動をしたとか、誰が謝ったとか、それを今度はネタにしただとか、実質生きていくのに不要な情報で溢れかえっていますが、それをいちいちニュースが取り上げるということは、そういう情報が今の世の中、皆さんが知りたいことなのでしょうかね。
情報を選ぶことも重要ですが、ネット上の不要な情報を遮断するというのも権利として重要になってくるのでしょうね。

修繕途中に音信不通!業者への対処法(1)_1277

 さて、今回からあらたに皆さんからいただいている質問を考えていきたいと思います。

いただいている質問をまとめると、「私の自宅(カリフォルニア州)の修繕(配管の修繕作業のよう)を頼んだ業者が、もう3ヶ月も経つのに作業を放置していて、家のなかもまだ、作業途中の状態のままです。なんど電話しても、電話にでない状況が続き困っています。幸いなことに、まだ費用は一部払っただけです。このような場合、時間が経ちすぎているので他の業者を頼んで、対応してもらうほうが良いのか、待った方がよいのか、どうしたら良いのでしょうか」という質問です。

コロナによる工事の遅滞も

 実はこのように、工事が遅滞するという事態はコロナ禍で珍しくないようで、いろいろな相談があります。
人手が必要な業種にとってはかなり事業を継続するのが難しいようです。私の知り合いの修繕業者も、もう二度もコロナにかかっている可能性がある、などと先日言っていました。

なかなか休めない仕事であるものの、今回質問にある業者にしても、コロナで深刻な状況になっているかもしれませんので、単に、仕事が遅い、ということで切り捨てない方が今の世の中は良いのかもしれません。

「業者と連絡がつかない」は別問題

 ただ、今回のように連絡が取れなくなってしまう、ということはかなり問題ではあります。
業務が途中であれば、業者を変えてしまうと、あとで難癖つけられるのではないかという不安もあるでしょう。

カリフォルニアではコントラクター(大工、施工業者)に関しては、州で免許制をとっています。

コントラクターズボードという州政府の行政機関が監督しているのですが消費者局の下部組織になります(https://www.cslb.ca.gov/)。
この団体のウェブサイトから、どの業者がどのような免許を持っているのか、などの情報がわかりますし、もともとは消費者を守るための団体ですので、今回質問されている方も、業者の状況について
チェックしてみたら良いと思います。

コントラクターズボードを利用してクレーム

まずは、連絡がつかないような状況であれば別途誰か別の業者を探して残りの仕事を頼むことになると思います。

ただ、単に別の業者に移行すると、トラブルのもとになる可能性がありますよね。

ですので、まずは、コントラクターズボードで、業者の名前と連絡先を確認したうえで、相手の受領がわかる方式(郵便局の受領証明、フェデックス)を利用して、相手に連絡しましょう。

現状を写真に取り、その写真を添えて、今まで何度も連絡したが、対応がないので、他の業者に移す。
残った道具や建材については、いついつまでに保管するが、保証はできない。
また、すでに払った分以外の支払いはしない、といった内容を書面にして送ります。

そのうえで、コントラクターズボードに対して、一応形だけでもクレームを提出しましょう。
公に、こういう問題があったということを示すためです。

もし、後で解決したら、クレームは取り下げればよいだけです。

このような手続きをとったうえで、そして数週間対応をする時間を提供して、新たな業者に対応してもらうのが良いと思います。

新しい業者選びも慎重に

新しい業者を雇うにしても、知り合いに聞くだけではなく、ちゃんと相見積もりをもらったうえで進めてくださいね。

コロナ禍でかなり金額を釣り上げてくる業者がいることを耳にしますので、焦らずに良い業者を選んでください。

 また、次回新しく頂いている質問を考えていきましょう。

新しくコロナに関する規制もサンフランシスコ市内ではじまって、飲食店に入るときには、ワクチン接種の証明を出さなくてはいけなくなり、マスクも皆つけるようになりました。
トンネルを抜けたかな、と思ったら、またトンネルに入ったようで、なんだかこの先どうなるのかなぁ、と考えてしまいます。

まずは、一日一日、病気にならないように体に注意してがんばっていくしかないですね。

また、一週間がんばっていきましょう。

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作成者: jinkencom

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