Ireicho-慰霊帳

全米日系人博物館-Japanese American National Museum

アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス市に、全米日系人博物館という、ナショナルミュージアムがあるのをご存知でしょうか?

正式名称は、JAPANESE AMERICAN NATIONAL MUSEUMと言います。JANMと略して表されます。

このミュージアムでは、次のことを目的に掲げ、多岐にわたる文化交流や展示、講演会等を継続しています。日系の皆さんの交流のみならず、日系の文化を掘り下げ、また発信する拠点にもなっています。

JANMは、日系アメリカ人の豊かな経験を共有することによって、アメリカの民族的および文化的多様性への理解と認識を深めていくことに力を注いでいます。

https://www.janm.org/ja/experience

2022年9月25日からおよそ1年半にわたり、「Ireicho」(慰霊帳)と題する大きな展示が開催されています。2023年9月25日までの開催でしたが、この度2024年12月1日までに大幅に展示期間が延長されました。

https://www.janm.org/ja/exhibits/ireicho

パールハーバーから始まった太平洋戦争により、アメリカに在住していた日系人は、収容所へと強制的に移住・居住を余儀無くされました。その方々の名前を記した「Ireicho」(慰霊帳)には、およそ125,000名のお名前が連なっているということです。皆さんに縁のある方のお名前が、きっとあるはずです。

慰霊帳を見るには予約が必要ですが、会期が延長されていいますので、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。

Japanese American National Museum
100 North Central Avenue
Los Angeles, CA 90012

戦艦ミズーリ記念館

一方、ハワイ オアフ島真珠湾(パールハーバー)には、第二次世界大戦の終結となった戦艦ミズーリが、今でも大変貴重な記念館(Battleship Missouri Memorial)として係留されており、誰でも訪れることができます。

パールハーバーは、ホノルル国際空港から約5km、ワイキキから約18km(車で20分)で行ける近さで、戦争そのものについて知ることができます。

奇襲攻撃や降伏文書調印という歴史から、日本人にとってはなかなか訪れにくいところではありますが、戦争そのものを知るには、非常に意味のある場所です。特攻隊(KAMIKAZE)や広島・長崎に関する展示もあり、実際に足を運ぶと印象もガラッと変わるかもしれません。

日本語のガイドも充実していますので、観光でハワイに足を運ばれる方にも、ハワイご在住の皆さんにも、ぜひ一度体験していただきたいところです。

戦艦ミズーリへの訪れ方

*戦艦ミズーリ記念館は米軍基地のフォード・アイランドの中にあり、一般の通行が禁止されています。パールハーバー・ビジターセンターからのシャトルバスを利用します。

なお、ハワイにおける第二次世界大戦や日系の皆さんの歩みについて、Myハワイさんが非常に詳しく取材・レポートされています。ぜひご参考になさってください。戦争のもたらすものや戦争に至る原因・過程について、多くの方々、そして次の世代にも受け継ぎたいですね。