アメリカから母子で日本帰国-スタッフ体験記

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2021年12月オミクロン株確認と渡航

2021年12月の上旬に、小学生の子ども2人と共に2年半ぶりの一時帰国をしました。そのときの出発前の準備から、空港の様子、ホテル待機までのお話しをしたいと思います。

どうしてこの時期に帰国、と思われる方も多いかもしれませんが、どうしても年末までに日本で行わなければならない必要な手続きがあったためでした。

11月の末くらい(オミクロン株が出始めた頃)までは日米共にかなり感染者数は落ち着いていたので、まさか自分が帰国する際にホテル待機になるとは、出発の1週間前までは想像もしていませんでした。

私は土曜日の飛行機だったのですが、たしかその同じ週の水曜日にカリフォルニアでもオミクロン株による感染者が出たことがわかりました。

それにより、12月4日午前0時以降、カリフォルニアからの日本入国者は検疫所の宿泊施設で3日間待機することに決まってしまいました。せめて数日後だったら・・なんて思ってしまいましたが、こればかりはしょうがないですね。

PCR検査陰性証明書の取得等々 出国前の準備

電子機器に頼るのも心許無く、紙ベースでも準備。重い…

帰国前はがっかりしているひまもなく、帰国準備に忙しくしていましたが、何より大切なことは、日本行きの飛行機の出発時間前72時間以内にPCR検査を受けて、陰性証明を取得することです。

私たちはかかりつけの病院で、水曜日の午後に検査を行いました。実はこのとき初めてPCR検査を行いましたが、全く痛くなくて拍子抜けでした。

子どもたち2人の結果は、木曜日の夜にはEメールで届きましたが、私の分は一向に届きません。まさか陽性だった?!なんて一瞬思ったり、これは帰国前一番焦ったことでした。結局、金曜日の夕方に届きました。

それから医師のところに出向き厚生労働省の指定の書類にサインをしてもらって、陰性証明は準備OK。

それから、質問表の提出(QRコードはプリントしました。)、必要なアプリの登録等を済ましておきましたが、この手続は必ず出発前に行うことをオススメします。そうすれば、空港での書類確認がスムーズに終わるはずです。

私と子ども2人分だと結構な量の書類になりました。

機内ではさらに誓約書が配られて、また記入しなければなりませんが、今厚生労働省のウェブサイトに誓約書もダウンロードできるようになっているので、これから帰国される方はプリントして持っていかれると良いと思います。

私たちの飛行機は午後3時半頃無事に成田空港に到着しました。到着後すぐに、乗り換えの人たちが降ろされます。このときかなりの人数が飛行機から降りたので、残ったのはおそらくほとんどが日本人で20−30人ほどだと思います。私たちが機内から降りたのは4時前でした。

そして、今まで通りだったら検疫に向かってひたすら歩くスペースのところに、距離をとって置かれたパイプ椅子がたくさん並んでいて、順番にそこに座らされました。子どもも1人ずつ座りました

そこから30分くらい待ち、書類を確認するスタッフがたくさんいるところに移動、確認ができた人から検査を行いました。

検査は唾液で行うものなので簡単でした。

ちなみに検査前30分は飲食はできないので、機内でしっかり水分補給をしてきてください!

梅干し!レモン!和むひととき。

検査が終わったらまた書類の確認、そして、アプリがインストールされているかの確認と、アプリの使い方の説明を受けました。

それから、また書類の確認です(一体何回目・・)。
ここではパスポートや滞在先を確認されて、もし滞在先が隔離の14日間の内に変更になるとその時点でわかっている場合は、2つ目の滞在先の住所も書類に記入するように言われました。

ホテル待機(強制隔離)の場合には、とにかく待つ

手続きは頻繁に変更になるので参考まで。字は多いが、実は配慮も細やか!

ここまでは流れ作業と言いますか、ひたすら指示に従いながら空港内を移動していましたが、問題はここからです。
検査結果が出るまでお待ち下さい、とパスポートに検査番号のシールが貼られ、その番号が呼ばれたら移動できるとのことでした。このときには5時半頃でした。

結論から言いますと、番号を呼ばれたのは8時半過ぎです。こんなに待つとは思っていなかったので、この時間はかなり長く感じました。
自分たちよりあとの番号が次々と呼ばれて、抜かされてる?と思いましたが、ホテル待機の必要ない人たちは先にどんどん移動できるのです。待っていた場所は搭乗ゲートだと思いますが、まわりでは横になって寝ている人もたくさんいました。
小さいお子さんを連れてくるのはかなり厳しいと感じました。

幸いうちの小学生の子どもたちは、本を読んだりゲームをしたり、疲れ切って寝ていたときもありましたが、大人しく過ごせたので、昔機内で、抱っこひもを使ってトイレの前のスペースでゆらゆらと寝かしつけたりしていたこと等を思い出すと、成長を感じました大人でも大変なのによくがんばったと思います。

これからホテル待機とわかっている方は、この時間をつぶす用意をお忘れなく。寝て過ごすこともありだと思います。

隔離ホテルへの移動

それから10人くらいまとまって一緒に移動。付添のスタッフ数名が監視?いや、お世話をしてくれます。

そこからまず入国検査、荷物のピックアップ、到着ロビーでまた少し待たされて、バスでホテルに移動。

行き先はこのときやっとわかり、私たちは成田の東横インだったので、バスですぐに到着しました。

バスが着いたら、ホテルからたくさんの人達が私たちの荷物を取りにやってきて、荷物が中に入ってから私たちも降りました。それぞれがホテルでの過ごし方の説明を受けて、やっと部屋に移動しました。

このときに、体温計と部屋のカギを受け取りますが、これらは退所のときに返却します。飲み物とインスタントのお味噌汁つきのお弁当をいただきました。部屋に着いて落ち着いたときにはもう10時だったと思います。3つのベッドと、ソファもついている想像より広い部屋だったので、ありがたかったです。

隔離ホテルでの数日

さて次の日からは、このような感じでした。

朝に放送が入り、朝食が配られることを知らされます。配膳が完了するとドアを開けて袋をとるように放送がかかります。ドアの前には椅子が置いてあって、手を伸ばして袋を取る、という感じです。このときマスクを着用しなければなりません。

部屋からは1歩も出られません。

昼食、夕食のときも同じ流れです。朝食は8時頃、昼食は12時頃、夕食は18時頃でした。

8時頃に、チェックインのときに渡されたQRコードから健康状態の報告を行います。

ホテルまで荷物を送ることは可能です。宛先に自分の部屋番号を含めて送れば部屋まで持ってきてくれます。

お弁当は基本的に冷たいです。大人も子どもも同じメニューです

内容は毎回変わっていましたが、基本的にごはん、主菜、副菜、といった感じで、男性には少なく感じるかもしれません。

東横インには、電気ポットがあったので、これでインスタントのお味噌汁など飲めます。コーヒーはなかったので、お好きな方はインスタントコーヒーを持ってくると良いと思います。

インスタント味噌汁は毎食ついてきましたが、さすがに全ては飲めずに、でももったいなかったので持って帰りました。

私がホテル待機のために持っていって役立ったのは、お風呂を洗うスポンジです。待機期間中は掃除など入りませんので、自分で掃除するしかありません。

歯ブラシなどのアメニティはついていますし、タオルはホテルに電話すると新しいものと交換してくれます。お水も言えばもらえます。

快適に過ごさせてもらいましたが、3日が限界かな、と思いました。

ホテルから空港、解散

日本に到着した次の日を1日目、と数えるのですが、その3日目の朝に検査キット(空港と同じ唾液の検査)が配られて検査を行い、午後3時頃に結果がわかり(部屋に電話が来ました)、陰性であればすぐにホテルから退所できました。

退所の際は、自分で荷物をホテルのロビーまで運び、退所手続きを行って、バスでまた空港に戻りました。空港に着いたらすぐに解散となりました。

ホテル3日待機はこのような流れでした。今後ホテル待機になる方の少しでもお役に立てれば嬉しいです。

ルールは変わるので最新情報を

とにかくこの時期は隔離に関するルールなど頻繁に変わるので、私のように出発直前にホテル待機になること、ホテル待機の日数が3日から6日に伸びること等あると思います。厚生労働省の水際対策のチェックはこまめに行なって、適切な準備を行い、ご旅行に備えられますように。

こんな経験はなかなか出来ないと思うので、今となっては良い思い出ですが、正直なかなか大変なので、早くこのような制限なく行き来ができるように戻ってほしいと切実に願います。