ミャンマー出生者のアメリカ滞在延長

【2022年9月27日】アップデートあり

2022年11月26日以降、18ヶ月の滞在延長を認められています。手続きは必要です。


ミャンマー出身の方は、日本には数万人いらっしゃると言われています。アメリカ国内にはそれほどの人数はいないとされていますが、自国に戻れない状況は世界中どこにいても同じです。

大変心が痛みます。

2021年2月1日以降、Burma(ミャンマー)では軍事政権によるクーデターが勃発。軍事統制が続いています。

アメリカでは、およそ1600人と言われているミャンマー出身、もしくはミャンマー滞在者に対して、米国での滞在許可を延長する手続きを用意しています。

The designation of Burma for TPS allows an estimated 1,600 Burmese nationals (or individuals having no nationality who last habitually resided in Burma) who have been continuously residing in the United States since March 11, 2021, and continuously physically present in the United States since May 25, 2021, to file initial applications to obtain TPS. Applicants must also meet additional TPS eligibility requirements.

https://www.uscis.gov/news/news-releases/dhs-announces-open-registration-for-temporary-protected-status-for-burma

Temporary Protected Status(TPS)の申請の管轄はUSCIS、アメリカ移民局であり、専用のフォームがあります。必ず、USCISの公式サイトからアクセスしましょう。

 Form I-821, Application for Temporary Protected Status

Temporary Protected Status(TPS)の経緯

3月12日には滞在延長についてアナウンスがありました。

Secretary Mayorkas Designates Burma for Temporary Protected Status

これを受けて、5月24日に改めて詳細について示されています。DHSは、国家安全保障省という米国の政府機関で、現在の長はアレハンドロ=マヨルカス長官。

DHS Announces Open Registration for Temporary Protected Status for Burma

マヨルカス長官自身も、キューバ系アメリカ人であり、移民。中南米系では初めて国土安全保障長官だそうです。

在留許可等に不安がある方は、今後アメリカも、滞在先として選択肢に入れても良いかもしれません。

ただ、圧倒的に日本の方がミャンマー人のコミュニティが大きく、ミャンマーに近いです。生活習慣や言語の問題、物価の違いもあるので、決して単純なものではありませんが、日本の入国管理局とはまた考え方が違うということで、ご紹介をいたします。

大変遠い道のりですが、アメリカ抽選永住権の応募もできますので、どうぞ選択肢を多く持って、母国に平和が戻るまで、安全にお過ごしいただければと思います。母国が立ち上がるときには、海外在住の出生者たちの存在が、力になることでしょう。