2013/8/21
現在、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)は?
移民法がドラスティックに変わった2000年以前は、簡単にソーシャルセキュリティナンバー(SSN、社会保険番号)が発行されていたものです。学校や政府施設で、ある意味「気軽」にどこでももらえたような気がします。
しかし、同時多発テロ以降、外国人とソーシャルセキュリティナンバーのヒモ付がよく利用されるようになり、国土安全保障省とソーシャルセキュリティオフィスは情報を共有するようになりました。大手のインターネット私企業も政府と情報を共有しているらしいので、政府の機関同士では筒抜けなのは当たり前ですね。
SSNが必要になる場合
日本人を含む外国人がアメリカにおいて、ソーシャルセキュリティナンバーが必要になるのは、米国内で働いて将来的に年金をもらおうと考える場合です。もらえるものなら、もらうべきですから、たとえばEビザなどをお持ちの方はソーシャルセキュリティナンバーをとることが重要になります。
ただ、ソーシャルセキュリティナンバーは従来から目的は変わっておらず、連邦政府と皆さんの年金支払関係を規律する番号ですから、私企業や州と皆さんの関係においては原則不要であります。
カリフォルニア州の運転免許証をとるのに、ソーシャルセキュリティナンバーが必要という「噂」もありますが、そんなことはありません。
SSNの取得方法
日本でアメリカの永住権を申請する方は、同時に日本からソーシャルセキュリティナンバーを申請できます。また、米国に入国してから申請することもできます。
非移民ビザによって入国されている方は米国に入国してから、少なくとも2週間程度経って、みなさんの入国記録がソーシャルセキュリティオフィスのコンピュータから確認できる頃を見計らって、お近くのソーシャルセキュリティオフィスに行く必要があります。
直接ソーシャルセキュリティオフィスに行く時に、フォームSS-5というソーシャルセキュリティナンバー申請書を記入し、少なくとも2つの身分証明ができる原本が必要になります。パスポートなどが考えられます。ビザのページも独立した身分証明になります。
大事なことは、非移民ビザをお持ちのかたは、入国後少々待ってから直接ソーシャルセキュリティオフィスに出向いてナンバーを得ることになります。詳しい情報は、https://www.ssa.gov/ をごらんください。また、電話番号は1-800-772-1213 です。
SSNが取得できない場合
かりに、ソーシャルセキュリティナンバーがとれない状況でも、場合によっては、「ソーシャルセキュリティナンバー取得が不適格」という書類をつくってもらえます。これを基礎にして州における運転免許証の取得が可能になる場合もあります。
税務申告は?
また、税金を支払う必要がある場合、ソーシャルセキュリティナンバーとは別に、米国のIRS(国税庁)を通して、個人の税金申告番号を得ることができます。W-7というフォームを使って申請が可能です。ウェブサイトはhttps://www.irs.gov となります。
雇用者が注意すべき点
ソーシャルセキュリティナンバーを得た場合、雇用が限定されている場合には、その旨ソーシャルセキュリティナンバー上に記載されます。また、最近では、私企業の雇用についてI-9という書類が移民法上要求されていますが、このI-9には、ソーシャルセキュリティナンバーの記載欄がありますので、雇用者は被用者のソーシャルセキュリティナンバーをチェックする義務が生じます。
特に、新たにビザをとって外国から来る外国人については、はやめにソーシャルセキュリティナンバーを取得するように義務付けてください。そして、その番号をI-9に記録することは忘れないようにしてください。
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