サンフランシスコで飛行機が炎上していましたが、身近でこのような事故が起きるのはショックです。
私も飛行機によく乗るので人事ではありません。それにしても、飛行機のなかのアナウンスでは「非常時には携帯品はすべて機内に残して機外にでるように」といった内容のことを言われますが、今回の事故の映像を見る限り、しっかりみなさん携帯品を持っていたように思います。
I-94とは?
さて、今回はI-94の撤廃について考えます。移民局は2013年5月21日をもって徐々に進めてきたI-94の撤廃を完了しました。
まず、I-94というものについて簡単に考えたいと思います。すでに、ビザ無しでESTAを利用して入国する場合には、I-94Wという緑の書類の提出が撤廃されていましたが、今回は一時渡航ビザを利用する外国人の提出が義務付けられていたI-94が撤廃されることになりました。
このI-94はちょうと七夕の短冊を巨大化させたような白い用紙でミシン目に沿って3分割することができます。入国に際して、必要な情報を記入して、税関申告用紙とともに提出することとなっていました。I-94にはスタンプが押され、出国時に航空会社が回収するのが一般的でした。I-94には、氏名や生年月日など基本的な個人情報を記載することが義務付けられていました。
I-94情報の電子化
今回のI-94撤廃によって、ビザを持っている外国人は税関申告用紙のみの記入が必要になります。そして、I-94に記載される情報については、電子的に保管されることになります。
したがって入国の際にはパスポートを出すことにより、I-94に代替えされる情報が移民局によって記録されることになります。出国の際もI-94の提出忘れを気にする必要がなくなり、基本的にパスポートさえあれば問題がないわけですから、ずいぶん外国人がアメリカと行き来するのに楽になったといえましょう。
ただし、覚えておいていただきたいのは、紙のI-94が撤廃されたわけであって、電子情報としてのI-94はパスポートを提出したときに情報が抽出されますので、完全になくなったわけではありません。
自分の情報にもアクセス可
アメリカ入国後にI-94に記載されている情報が必要となる場面に遭遇する場合どうしたらよいのでしょうか。たとえば、雇用の際のI-9の記載に必要な場合などが考えられます。この場合には、www.cbp.gov/I94 にアクセスしてください。このサイトを通して、紙のI-94に記載されてきた情報を得ることができます。
以上のように、今まで長い間続いてきたI-94の用紙もとうとう廃止され、電子化されることになりました。この電子化によって、移民局の発表では一人につき20秒は審査が短くなるという予測だそうです。本当かわかりませんが、短縮につながるのであればこれは悪いことではありませんね。
次回また新しいトピックを考えていきたいと思います。また次回までさようなら。