October 25, 2007
宗教関係者用の非移民ビザとして、アメリカ連邦移民法はRというカテゴリーを用意しています。Rビザというのは一般の人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、どのような職種の人が受けられるビザなのか、今回考えておきたいと思います。
お坊さんや牧師さんしかとれないビザと思われがちですが、割に多くの範囲をカバーするビザです。
ミニスターすなわち牧師(仏教では一定の資格をもった僧侶でしょう)が主に取得できる職種ですが、そのほかにも広範囲の聖職者が取得できます。ただ、牧師、僧侶、それに聖職者といっても、宗教によって、そして各団体によって様々な職種がありますので、一概にはどの範囲までがRビザの対象になるかは決められていません。
Rビザを取得できるかできないかの分岐点は、その所属する宗教についてどれだけ深くかかわって、その宗教を広めるためどのような重要なポジションに就いているかどうか、といったところです。聖職に直接ついていなくても、宗教を広めるために、コンスタントにその宗教の行事を司ったり、翻訳を行ったり、また放送を行ったりしている場合には、Rビザの申請資格として認められます。その宗教団体においてどのような活動をしているのか、ビザ取得性のあるポジションは幅広いのです。もちろん、宗教施設において、一般の人でもできるような仕事、たとえば掃除をする人や、コンピュータのセットアップをするような仕事では宗教団体にそれほど深くかかわらなくてもできるわけですから、いくらRビザが受給される可能性が広範囲でも、Rビザの対象外ということになるかもしれませんね。
Rビザのひとつの要件として、その該当する宗教団体に申請までに少なくとも2年間は所属していなくてはいけないというものがあります。ですので、なんらかの方法で二年間所属していた(もちろん給金等を受けていたという証拠は強い)証拠は出さなくてはいけません。そして、最長で5年間のRビザが受給されますが、5年間使い切ってしまうと、アメリカ国外に少なくとも1年間はいなくてはいけません。
アメリカで申請者が所属する団体は、アメリカ法のもとつくられた非営利団体でなくてはいけません。非課税申請を州もしくは(および)アメリカ国税庁に受理されているのが望ましいですね。
期間的な要素として、宗教団体に少なくとも二年間は所属していなければならないという要件は誰にでも理解できてしまう要件ですが、職種については、実は広範囲で、実際に僧侶や牧師の資格を持っていなくても取得が可能な場合がありますので、アメリカで布教を考えられている団体はぜひ、フレキシブルに考えられるとよいかもしれません。では次回また新しいトピックを考えていきましょう。
それでは次回までさようなら。
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